こういう空の下で飲むビールは格別です。
(六厩の夏)
8月8日 六厩川
立秋も過ぎたというのに、暑い日が続きますねえ。郡上あたりでは夕立もほとんど無く、川ではヒカヒカと音がするくらいの渇水です。
そんな状況の中、6日に、私の仕事場のクーラーが壊れました。昨年も1度壊れて修理してもらってるから、まあ、これが限界でしょう。でも買い換えると15万もかかるらしい。で、うじうじと3日ばかり暑い中で仕事をしてると、さすがに立秋後の郡上だから、涼しい風も入ってくるし、汗をかいた仕事の後のビールは、とても美味い。これから盆休みで、その後の2週間ばかりを乗り切れば、なんとかなりそうな気もする。さて、今、クーラー買おうか?来年まで待つか?。そんな事を考えてる、今日この頃です。

これは庄川上流の風景。8日は、アヒル倶楽部の局長さんと坪さんが、六厩川行くとの事なんで、それにご一緒させてもらう。
当日は六厩のトイレで9時に待ち合わせ。私としては失礼があってはいけないので15分前に到着するも、お二方は、もうビールを1本空けてらした。
合流後は、私のお気に入りポイントを目指すも先行者あり。それで、昔のお気に入りポイント(昔は良かったけど、今は・・・)に入って、のんびりと川を歩きながら仔アマゴと戯れて、昼食を美味しくする為に、腹を空かせます。
そして昼食。
アヒル倶楽部の方達なんで、当然のごとく、ケーちゃんやら、トンちゃんやらが出てくる。感動したのは自家製(山田燻製工房)のビーフジャーキーで、これが香りも高く、程よくスパイスが利いてて、噛めば噛むほどに味が出てくる。市販品なんぞは比べ物になりませんわ。こんな元で飲むビールは、美味しいな〜。
そんな中、局長さんが砂金採りを始める。大昔、ここで金が産出したんだそうな。それで今でも(稀に)砂金が採れるらしい。白川村の帰雲城の埋蔵金も、ここで採れたものなのかな?まあ、今回は残念ながら一粒も採れなかったけれど、なかなか楽しい遊びを考える人達ですね。

その後庄川上流へ移動して、3人がかりで2匹釣る。もっとも、このヒカヒカの渇水の晴天日中だから、そんなもんでしょう。ここでも、なんとな〜く、のんびりと、交互に釣り上ってましたなぁ。
中々に楽しい釣り?でありました。

ところで:この日、牛道に行ったテンカラN氏は、真昼間に18匹釣ったらしい。私は、フッと、テンカラに戻ろうかと思ってしまった。

今回は、魚を水面下に入れて撮影してみた。どうかな?
(林谷の24cm)
盆の釣り
13日は林谷へ行く。
お盆なんで、下流では2組がバーベキューをやっておりました。プ〜んといい匂いがしててね、食いたいなぁ。
それはさておき、以前のお盆なら、ここ林谷の、私のお気に入りポイントの入り口には、必ずテントが張られてたんですが、ここ数年は無人です。今日も釣り人は私だけ。この谷は、あまりの釣れなさから、もう釣り人達から、見捨てられたって事か?この谷のファンとしては、悲しいような、嬉しいような・・・、複雑な気持です。
この日は12時に川に着いて、1時間ばかり釣って、魚の居ない事を確認する。その後は、いつもの岩の上でおにぎり食って、ビールを2缶空けて、「ンメェ〜」と言いながら1時間のお昼寝。私ゃ、このひとときの為に、この林谷に来てるようなもんです。
そしてまた、綺麗な谷を確かめるように釣り上る。1時間位は無反応だったものの、ある淵の巻き返しに毛ばりを落としたら、魚が掛かった。これがグリグリと引いてくれる。魚体は見えなかったんで「こりゃぁスレかな?」と思いながら寄せてみると、8寸位のアマゴ。でも、手元でバレた。
それから急に魚の反応が良くなって、8寸アマゴを3匹釣る事が出来ました。その他に良型1匹ソソウと、15cmちょっとを数匹。私としちゃぁ、たいした釣果です。もっと釣りたかったけど、この先は、簡単には川から上がれないんで4時に納竿。
いや〜、林谷にも、魚はおりますよ。

14日も林谷。
林谷10m滝。この右下フレームアウトした所で良型が出た。昨日の釣果に気分を良くして、またも林谷です。やっぱり12時からの釣りで、昨日と同じく、釣り人は私だけ。
今日は、昨日反応が良かった所から、上流を釣る。が、な〜んにも釣れなかった。最後の滝壺で大物を掛けたけど、デッコン、デッコンと4回ばかりのたうった後、岩の中に入られてバレてしまった。ありゃ尺あったかもしれん(私の場合、逃がした魚は、みんな尺アマゴになってしまう)。
さて、大変だったのはその後です。以前この滝まで釣ったスズケンさんによると「右岸に踏み跡があって、ラスト5mはキツイけど、簡単に林道に上がれますよ」とのことでした。で、私もその踏み跡をたどってみた。でもそれは10mで無くなって、あとは急斜面をよじ登ることになる。私の感覚からすると、100mの斜面を40分かけて登った感じで(実際は、その半分以下)、本当のところ途中で引き返したかった。でも、それはもっと危険なことだから、スズケンさんの言葉を信じてよじ登った。そして発泡スチロールのごみを発見した時は、嬉々としてしまった。普通、山のゴミは不快なもんだけど、ゴミがあると言う事は林道が近いという事。それから5mで無事林道にたどり着けました。もう、太ももパリパリで、疲労困憊ですわ。
私は、人の3倍くらい体力がナイのだ。

16日は牛道上流。
この日は、久々に、ビールとおにぎりを腰にぶら下げての釣行です。竿は、この谷でのウェットをイメージして作った7’6”#4を使用したんで、最初ッからウェットを結びました。(この竿は不具合が多かったものの、先日復活をはたした。)
でも、あまり上手くいかなかった。この渇水だから、重いウェットフライの着水音で、瀬の魚は逃げてくみたい。なんとか、3匹ばかり釣ったものの、ウェットの微妙なアタリを取れたのは1匹だけで、あとは淵に出たやつを、目で見て合わせた。これでは、ドライフライとたいして変わらない。サイズも小さかったし・・。
その後ドライに変えて、やはり3匹ほど釣る。これらは瀬で出たやつで、ややサイズアップ。とはいえ、20cm止まりです。まあ、真夏の日中の渇水だから、これで十分です。

さて、このお盆は、毎日のように川へ行って、ビールを飲んでおりましたよ。また、川から帰ってからのビールも美味しいんで欠かさなかった。おかげで、そのビールがお腹に付いてしまって・・。
実は私、この1ヶ月間、地味なダイエットを敢行しておりまして(夜のアルコールの際のつまみの代わりに、塩を舐めてた。夏だから塩分取りすぎにはならんでしょう。)3kgの減量に成功しておったのですが、この、たったの4日間で、元の体重に戻ってしまった。どうにも不健康な釣りをしてるなぁ。あ〜あ・・・。

庄川の9月10日禁漁は、ちと残念。
(庄川上流の流れ)
8月22日 庄川上流 AM11:30〜PM3:00 曇り
近頃よく、クマ出没のニュースを耳にしますね。私の身近でもクマに会った人が居たりして、また、つい先日も、白鳥の北濃あたりで、クマが出たらしい。
今日の釣行先の庄川上流にも、左のような看板があります。私の仕事上の師匠は渓流釣り40年の大ベテランで、幽霊の出るような所まで釣り歩いておりますが、クマに会ったのは、たった1度だけで、それが、ここ、庄川上流なんだそうです。みなさん、クマに齧られないよう、注意しましょう。
また、その看板の後半に「行方不明」になる人が居るようですが、それは山菜取りの人の事です。私も1度、そんな話を聞いた事があります。が、そんなおバカさんは、決して多くは居ません。

さて、今日は庄川上流です。
今年から、庄川漁協の遊漁期は9月9日までなんだそうです。解禁当初は、その事を意識しておったのですが、そんな事は、1ヶ月もたたないうちに忘れてしまいます。だいだい3日前の事だって覚えていないんだから、それはしょうがない。今回も、人から言われて、その事を思い出しました。
だからまあ、禁漁ギリギリだと、私みたいにボケた釣り人が増えそうだから、その前にと思い、ここに来た次第です。
川について1時間ばかり竿を出したところ、これが、なかなか反応が良かった。流れの開きから逃げてく魚は多かったものの、16〜20cmを6匹も釣る。こりゃあ2桁は楽勝だ〜。
その後、おにぎり食って、ビール飲んで、やや下流に移動する。ここは先行者の跡も無く、渓相もいいから、サイズアップ間違いなし・・、と思いきや、全く釣れなかった。そして上流へ行っても、全然釣れなかった。ぬか喜びもいいとこでした。
まあね、釣りなんて、そんなもんですわ。人生とたいして変わらない・・・?。

林谷の美アマゴも、もう撮影できないか・・?秋が近いね〜。
(林谷の22cm)
8月28日 林谷 晴れ AM11:00〜PM5:00
私はいつも、ランディングネットなる物は持ち歩きません。あれは背中でブラブラしてうっとーしいし、また最近はフライベストさえ使わずチェストバックなる物を愛用しておるんで、ネットの収納スペースもない。それに、尺近い魚なんて5年に1匹位しか出会わないんで、その利用機会もほとんど無いのです。
でも今回は、そのネットを無理やりバックの中に突っ込んで出かけました。大物が出るから・・、と、言う訳ではなくて、単に撮影の小道具のためです。
そもそも私が魚の写真を撮る場合、左手に魚を持って、右手にカメラを構え、水面をバックにして、アップで撮影するのが基本パターン。こうすると、20cmのアマゴでも大きめに見えるし、バックも省略できてそこそこよろしい。問題は、自分の手が写ってしまうのと、ワンパターンな写真になってしまう事。それで、魚全体の写真を撮ろうとして、水際でアクセクする訳ですが、これだと背景が小石だらけのゴチャゴチャした写真になってしまうし、魚もじっとしててはくれない。やはりランディングネットが必要との結論に達しました。

林谷の美渓は、どうしても写真では表現出来ない。さて、林谷に着いたところ、やや増水。仔アマゴの反応はそこそこよろしく、そのうちに24cmが釣れました。でもこのアマゴは、いつもの美アマゴではなく、少し黒くなってます。写真も撮らず流れに返しました。その後はあんまり釣れず、さっきのアマゴを撮らなかった事を後悔した頃、また24cm位のが掛かりました。
こりゃあ〜、どうしても取らねばなりません。そして、その魚を手元に寄せてネットで掬おうとしたんですが、そのネットがなかなか取り出せない。むりやりバックに入れてるからイケナイ。仕方ないんで、バックを腰から外してネットを出そうと岩の上に置いたら、スルスルと滑り落ちて水没してしまった。こん中にはカメラも入ってるから、竿を投げ出して、すぐに拾う。とりあえずカメラは無事だったものの、アマゴは逃げていきました。あ〜あ。
その後22cmを釣って、ようやく上の写真を撮影。でも、なんか上手くは撮影出来ませんでしたねえ。魚が「へ」の字になってるのもいけないし、竿の位置もよくない。修行が足りませんな〜。
ここでは20〜24cmを5匹釣る。20cm以下の魚は、美アマゴだったけど、22cm以上は少し黒くなっててね。婚姻色が出てますね。

3時半に林谷を出て、打波川へ行く。
川へ着いて竿を振ろうとしてたら、橋の上から地元の人が声を掛けてきた。
「ここは少し前に大水が出て釣れんぞ。放流もしとらんしな。」
「それに、そんなヒモでは釣れん。」
その方の仰る通り、私のヒモ(フライライン)ではボウズでした。